メールから離婚へ続く

おのれ、またも黙り隠れて、夫 コソコソメール等やるな…奴め。断罪が適当であろう!「否、それは早計、浅知恵かと…」何?申してみ!

度々愚弄され、こうも我慢に次ぐ我慢。いかに寛大公明、懐広き妻と申せど、堪忍袋の尾が切れるも、無理難題という。納得させるだけの理由は、何じゃ。

「確かに夫 コソコソメールされ、不快である事、旦那様が家庭顧みぬ気質、性格は承知。けれど、確たる物証も無く、疑いをかければ、貴女様が非難を浴び、世間では何と度量狭い女房じゃ、と笑われる事必定。もはや、打開策は唯ひとつ。ご離縁を」

なっ…我が意見へ逆らい、且つ離別?戯言を。主が三代仕えた忠臣ゆえ、耐えておるも、打ち首、仕置は覚悟せい。

「勿論。命がけで無くし、誰が忠言出来ましょうや。夫 コソコソメールはお忘れを!」ええい、まだ減らず口を!こうなれば亭主より先、貴様の首はねようぞ。

「夫 コソコソメールで、無用な血を流す必要が?怒り鎮め、冷静なご判断所望」ぐぬぬぅ…。